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基本方針

業務遂行の基本方針

長大橋保全のアセットマネジメントの一翼を担います

本州四国連絡橋は、代替路線のない重要な幹線道路ですので、劣化の初期段階での補修により長寿命化とライフサイクルコスト(LCC)の最小化を図る予防保全の考えに基づいて、点検から維持補修に至るまでの保全作業を行っています。また、長大橋の保全作業の実施にあたっては、アセットマネジメントの考え方を取り入れています。 
当社では、点検要領に基づき、日常点検・定期点検や各種調査を実施し、適切な判定が行えるよう、結果の整理を行っています。また、補修が必要と判定された施設については、現場の環境や安全に配慮した補修方法を提案します。補修にあたっては、当社が開発した足場や工具を活用して施工の効率化を図っています。 

予防保全管理

予防保全とは

構造物の管理手法として予防保全と事後保全の考え方がありますが、本州四国連絡橋は予防保全の思想で管理を行っています。この予防保全は 構造物が性能低下を引き起こす前の劣化初期段階で補修を行い、経済的に長寿命化を図る方法です。 
一方、事後保全は劣化が進んだ段階で補修 を行うもので、一般的に行われている対症療法的管理です。 

長大橋の長寿命化 ~「200年橋梁への挑戦」~

「200年橋梁」の実現に不可欠な予防保全の進化

本州四国連絡橋が直面する様々な環境変化や老朽化への対応と、イノベーションによる「予防保全2.0」への進化により、200年以上にわたりライフサイクルコスト(LCC)を最小化し本州四国連絡橋を長寿命化する「200年橋梁」の実現をより確かなものにします。

01

予防保全の推進
200年以上使用可能な状態維持をLCC最小化して実現

02

環境変化への対応
〇深刻化・加速化する老朽化 
〇気候変動、車両大型化 
〇加速する技術革新 
〇ビッグデータの利活用 
〇労働力不足や業界変化 
〇社会経済情勢の変化 

03

「予防保全2.0」への進化
〇ロボット化・自動化による点検管理の効率化 
〇交通規制・管理費を最小化する新材料・新技術の開発 
〇管理データと高度解析技術の活用による劣化予測の精緻化 
〇技術の高度化による合理化に資する技術基準類の整備 

「200年橋梁」のより確実な実現

長大橋塗装管理

管理の基本方針

本州四国連絡橋の海峡部の塗装は、下地に厚膜型無機ジンクリッチペイントを使用した重防食塗装を採用しています。このジンクリッチペイントは、現地で塗替が困難なため、下塗りの損耗が始まる前に、中塗・上塗の塗替を行っています。

塗装の管理

01

調査
定点塗膜調査

※調査点設置後,5年毎に調査
調査項目は、塗膜厚、光沢度、白亜化、付着力、FT-IR分析、塩分付着量。

02

劣化予測
塗膜劣化曲線の作成

※塗膜厚データにより、各橋梁毎に塗膜劣化曲線を作成する。
※塗膜劣化曲線により塗替塗装着

03

評価・判断
塗替塗装開始・完了時期の設定

04

対策
塗替塗装の施工

コンクリート構造物管理

管理の基本方針

海峡部のコンクリート構造物は非常に厳しい塩害環境にあり、200年以上の 耐用年数を確保するには、コンクリート構造物に対しても塩害対策が必要となります。このため定期点検にコンクリート非破壊検査を実施し、中性化の 進行状況、塩分の浸入量等を把握して、劣化予測を実施しています。対策は予防保全に徹した、最も経済的な表面処理工法が採用されています。

コンクリートの管理

・コンクリート初期データの整理 
・過去の点検履歴データの整理 
 
・非破壊検査頻度は1回/5年~10年 
・調査項目 
 鉄筋かぶり、腐食度、中性化深さ、塩化物濃度(写真-1、2参照) 
 
※調査結果から定量的に劣化予測し、限界到達度を判定 
 中性化: √t則(図-1参照) 
 塩害:Fickの拡散方程式(図-2参照) 
 
※LCCを考慮し、予防保全的対策を重視し、対策工法を検討

写真-1
鉄筋かぶり調査
写真-2
自然電位調査
写真-3
表面処理による補修事例
図-1
中性進行予測例
図-2
塩化物イオンの浸透予測例