※調査点設置後,5年毎に調査(写真-1参照)
調査項目は、塗膜厚、光沢度、白亜化、付着力、FT-IR分析、塩分付着量。
※塗膜厚データにより、各橋梁毎に塗膜劣化曲線(図-1参照)を作成する。
※塗膜劣化曲線により塗替塗装着
管理の基本方針 資料提供:JB本四高速
本四連絡橋の海峡部の塗装は、下地に厚膜型無機ジンクリッチペイントを使用した重防食塗装を採用しています。このジンクリッチペイントは、現地で塗替が困難なため、下塗りの損耗が始まる前に、中塗・上塗の塗替を行っています。
塗装の管理

- 写真-1 塗膜調査用定点
- 図-1 塗膜劣化曲線の例
管理の基本方針 資料提供:JB本四高速
海峡部のコンクリート構造物は非常に厳しい塩害環境にあり、200年以上の 耐用年数を確保するには、コンクリート構造物に対しても塩害対策が必要となります。このため定期点検にコンクリート非破壊検査を実施し、中性化の 進行状況、塩分の浸入量等を把握して、劣化予測を実施しています。対策は予防保全に徹した、最も経済的な表面処理工法が採用されています。
コンクリートの管理

・コンクリート初期データの整理
・過去の点検履歴データの整理
・非破壊検査頻度は1回/5年~10年
・調査項目
鉄筋かぶり、腐食度、中性化深さ、塩化物濃度(写真-1参照)
※調査結果から定量的に劣化予測し、限界到達度を判定
中性化: √t則(図-1参照)
塩害:Fickの拡散方程式(図-2参照)
※LCCを考慮し、予防保全的対策を重視し、対策工法を検討
- 写真-1 コンクリート調査状況
- 写真-2 表面処理による補修事例
- 図-1 中性進行予測例
- 図-2 塩化物イオンの浸透予測例